「ピルグリム」

【作・演出】 鴻上尚史
【 出演】市川右近(六本木実篤)、山本耕史(直太郎)、富田靖子(朝霧悦子/グッド・モーニング)、佐藤正宏(原隆三郎/ハラハラ)、山下裕子( 浦川/ウララ/テンクチャー)、天宮良(マッド・サイエンティスト)、宮崎優子(タンジェリン・ドリーム)、高岡蒼佑(きょーへい)、三国由奈(ニュー・プランター)、大森博(黒マントの男) 

1989年初演から、脚本の訂正ありの再演。“伝言ダイヤル”だの“FAXデータ通信”だの、時代を濃ゆ〜く反映した設定だったからそりゃ当然。
売れなくなった流行作家の六本木が再起をかけて最後の作品を執筆中、その物語の中へ引き込まれた。物語と六本木の接点、隠している秘密、忘れられていた過去と物語がシンクロし・・・。
”コンミューン”なんて70年代をまだ引きずっている大人しか反応しないんじゃないだろうか。時代背景が重要なこの作品、焼き直しはどうも合わなかったように思う。市川右近さん、、太り過ぎ?富田さん、、、気合は入り過ぎ?新劇っぽいっすよ。 山本さん、、、とっても良かった!でしゃばりすぎず、でも笑いのツボは押さえている。物語の要の役としてとてもふさわしく、見直した。