演技者。感想

とりあえず見た順に覚え書き。

「室温〜夜の音楽」
12年前に双子の娘の片方、サオリを殺された作家。その自宅に近所の警官が今日も入り浸っている。どうやら警官は残された双子の姉・キオリに金を貸しているらしい。やがて体調を崩したタクシー運転手、作家のファンだという女性、さらにはサオリを殺した殺人犯のうちの1人までもがやってくるが・・・。

いつものナイロン100とは違うケラさんの作風。というよりは演出が違うのか。愛情が一瞬にして悪意に代わり、善人に見える人が悪人で、悪人に見えるかとおもいきや一転して別の部分を垣間みることになるという怒濤の展開。ハラハラする、とか手にあせ握る、とはちょっと違う驚きの連続。合間に入るたまの音楽(とご本人たち登場シーン)が、これまた全然違うテイスト。妙に明るい?曲がクラ〜イ物語にしっくりきていて、この物語によくあの選曲をしたなと感心。とにかく続きが気になって一気に最後まで鑑賞したくなる、不思議な話でした。面白いっ。
ともさかサンが出所したての殺人犯に言う「じゃあ(法定で言ったのと)一字一句同じに言いなさいよ!」・・・凄みがあった。カッチョエエっす。