哀しい予感@本多劇場

哀しい予感 (幻冬舎文庫)

原 作:よしもとばなな
脚 本:塚本晋也
演 出:塚本晋也
出 演:市川実日子/加瀬亮/藤井かほり/奥村知史/松浦佐知子/一本気伸吾

映画監督による演出シリーズの第2弾だそう。第1弾はパルコでやった三池崇史監督の「夜叉ケ池」なのかな?
えー、感想は一言で言うと良くも悪くも舞台演出ではなかったかな、と。
昨年からシェイクスピアモードなワタクシとしては、どっちかってーとTHE舞台芝居!のほうがしっくりくるので、台詞のいい方ひとつとっても、ちと物足りなかったかな。朗々とした長台詞聞くのが好きなのよねぇ(ワタシの方が特殊なんだろね)。
そんなことも言いつつ、みかこ&世界の加瀬、のシーンではあまりにも自然な芝居にドキドキしたり。はるか昔に読んだきりだったけれど、芝居が進むにつれ、当時読んだ時の気持ちを思い出した。そう考えるとキャスティングが絶妙で、中でも哲生と弥生は、あの2人以外には考えられない気がする。
舞台、演劇に対して拒否反応がある人には、お勧め。
しっかし、あの塚本監督が吉本ばななさんを舞台化するとは思わなかったですな。意外。