タイタス・アンドロニカス@さいたま

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
日時:2006年4月21日(金)〜 5月7日(日)
料金:S席9,000円 A席7,000円 B席5,000円
演出:蜷川幸雄
原作:W・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
出演:吉田鋼太郎、麻実れい、小栗旬、真中瞳、壤晴彦、鶴見辰吾、他

2004年にも上演されていた演目、一部キャスト変えての再演。ワタシは2004年版は未見。後でパンフを見たところ、シェイクスピアの中でも特に悲劇色が強いらしく、もうその悲劇が悲劇を、復讐が復讐をよぶ凄惨な物語。
まず客入れ時、ロビーには衣装棚・小道具棚が設置。客が続々と入る中、役者たちは舞台上やらロビーやらでウォーミングアップをしている。ガタイの良いお兄さん達があの衣装をきてすぐ横を歩いているのだから、マッスルマニアではないけれどテンションあがるっっつーの!舞台監督の「あと5分」などといった案内音声も客に聞こえる演出で、賛否両論だなぁと思いつつもワタクシ的には好きな感じ。
最近、ワタシの中でとみにシェイクスピア劇を見たい欲求が高まっているのは、あの独特の長セリを朗々と語るのがたまらない!からなのですが、もぅ吉田鋼太郎さんの台詞の美しさといったら!麻実レイさん演じるタモーラも、長男を殺された悲しみ、そして復讐に燃える悪女へと変わる瞬間などもうゾクゾクする台詞回しがたまらないっ。特に今回、真中瞳さんを初めて見たのですが、陵辱され舌まで切られ台詞が無いのに刻々と変わっていくラヴィニアを見事に演じていて貫禄すら感じられたりして。その昔、電波少年で穴掘ってたのにね。やりますなぁ。
小栗旬くんは色黒のムーア人エアロンを演じるために肌を焼いたそうで、黒い肌からギョロッと睨み付ける大きな目が効果的。美男子はいいわぁ。・・・但し台詞回しがシェイクスピア劇としてはちと浮いている(普通の芝居っぽい)ので、もうちょっとリズム良く台詞を言えたらよかったかなぁと。少し残念。2004年度版では岡本健一さんが演じていたそうなの如△修舛蕕盡?燭?辰燭福ΑΑΑ
えー美男子好きとしては、その他に杉浦大介くんという方が気になりました。ガタイのイイお兄さんが多い中、ひとり華奢美男子なのです。2004年度版でも出ていたらしい。がしかし、ネットで検索したら「あ○のり」に出ていた過去があるらしくて・・・何となくショック。