「ドライブイン・カリフォルニア」 ※日本総合悲劇教会Vol.4

【作・演出】   松尾スズキ
【出演】 小日向文世(アキオ)/ 秋山菜津子(マリエ)/ 村杉蝉之介(ショウゾウ)/ 田村たがめユキヲ)/ 田口トモロヲ(ケイスケ)/ 仲村トオル(若松) / 片桐はいり(クリコ)/ 小池栄子(エミコ)/ 荒川良々(大辻)/ 松尾スズキ(ヤマグチ)/ 猫背椿(石垣マリア)/ 大塚辰哉(お小遣いさん)/ 尾崎拓也・関谷悦明・富川一人・宮沢沙恵子(村人)
【舞台監督】青木義博【照明】佐藤啓【音響】藤田赤目【舞台美術】島次郎【衣装】戸田京子【写真撮影】田中亜紀【ヘアメイク】武井優子【制作】長坂まき子【企画・製作】大人計画 (有)モチロン【主催】関西テレビキョードー大阪(大阪公演)、TSSテレビ新広島アステールプラザ(広島公演)、ピクニック(福岡公演)

96年、ニッソーヒ第一回公演で上演したものの再演。竹が名物の田舎にで「カリフォルニア」という名のドライブインを経営するアキヲ。妹のマリエは、東京から若い男と駆け落ちした妻・クリコを追ってドライブンにやってきた若松により東京で歌手としてデビューする。歌手としてはパッとしないながらも実業家との結婚により幸せに暮らすも、事業の失敗により夫は自殺、息子はそのショックで人間の言葉が聞こえなくなる。息子を連れて実家へ帰ったマリエだったが・・・。
基本的なお話は前回と一緒。語りべ?であるマリヲによる過去を探る旅として次々と時間軸を超えて物語が進行していくのは松尾さんのいつものカンジで。マリエと兄アキオの危うい兄妹の関係が今回はより感じられた気がするものの、全体のストーリーが初演と同じなのに加え、なんと最前列ド真ん中の席であったため、とにかく役者さんの顔とか肌とか鼻の穴とか全部見放題なのでついつい物語の進行を忘れみとれる。特に若いだけあって小池栄子の肌がキレイなのにびっくり。ビーバップ仲村さんは男前なのにしっくり舞台になじみ、どころか声色まで変えておかしいのなんの。でもクリコ(片桐さん)とケイスケ(トモロヲさん)がお互いの体にバカと書きあい恋に落ちる?シーンがすぐ目の前で繰り広げられたのは、それはそれは切なく狂おしく、鳥肌ものでした。