G2produce#7「止まれない12人」@新宿スペース・ゼロ

【作】後藤ひろひと 【演出】G2
【出演】岡田義徳、植本潤、山内圭哉、楠見薫、池田鉄洋久ヶ沢徹、神野美紀、曽世海児、奥野ミカ、小須田康人、関秀人、後藤ひろひと

●西暦20XX年。西鹿児島から青森までを1本でつなぐ新幹線が開通 。そこを走る時速500キロ走行を可能にした「雷神号」のプレミアム試乗会に乗り込んだ11人の乗客は、いずれも一癖も二癖もある変人・曲者ぞろい。 そして、彼らと車掌を合わせた12人の乗っていた1号車が暴走。 運転士を失い、制御不能となった車両は、乗客たちの努力もむなしく収拾のつかない混乱に向かって進んでいく。果たして、12人は「止まれない」危機から脱出できるのか?
●G2プロデュース第三弾で上演されたものの再演だそうだけれど私は初見。劇場入って、まず舞台が横一文字の列車なのに驚いたけれど、これはどうやら初演と同じものだそうで。お話はシチュエーションコメディとして、後半やや無理やりな展開がありつつも、笑いをまぜつつ各人のエピソードが物語の核へとつながっていくので判りやすい。山内さんは酔うとヤクザになってしまう気弱な設計士を絶妙に演じていて、さすがの貫禄。イケテツさんの詐欺師もハマりすぎ。うっちー岡田君も中々の演技だったけれど、さすがにこの面子だと霞んでしまった。びみょーな言い回しで笑わせられるはずの所を逃していて、惜しい、実に惜しい。しかし後藤脚本、面白いには面白いが別に後に何も残らないので5800円は高いなぁ。