「はたらくおとこ」@下北沢本多劇場ほか

●観劇:2003.4.4 マチネ
●北国の村にある潰れた工場に、仕事が無いのに集まってしまう工員たち。理想を求め脱サラして挑んだりんご栽培に失敗した彼等だが、未だ諦め切れず。そんな中、一人の工員が仕事をとってきた。トラックの積荷をどこかに捨てるだけで大金が手に入り、りんご園を再開することができるのだ。しかし、積荷には思いも寄らない代物が積まれていて…。
●これぞ阿佐スパ!これでこそ長塚さん。 とっても悪意のある悪意とか善意からきてしまったカラ回りとか善意からくるウソとか、それらが見事に散らばって、つながっている様が恐ろしくもあり、考えさせられたり。最後の最後、夢落ちってのが今回はちょっとなんだかなぁ、だったのだが。でも“何か判らない恐ろしいモノ”を食べるシーンが、とてつもなくキモチ悪く、そのキモチ悪さに拍手を送りたい。こんなキモチ悪さを味わえるのは長塚圭史さんの他では松尾スズキ氏だけだと思うし。
善意とか希望とか夢とか成功ばかりの人生ばっかり描いてもねぇ。