フォーティンブラス@グローブ座

【作】横内謙介 【演出】岡村俊一
【出演】長野博(羽沢武年/フォーティンブラス)、村上信五(岸川和馬/オズリック)、山川恵理佳(刈谷ひろみ/オフィーリア)、京晋佑(黒沢正美/ハムレット)、西山繭子(石田恵子/侍女)、武田義晴(田之倉信/墓掘り)、石坂史朗(梅宮辰之助)、北田理道(皆川慎一朗/クローディアス)、佐野賢一(孝明/ダニエル)、布川美生(白石加代/ガートルード)、チョウソンファ(太田恒太郎/ホレイショー)、今野直美(良美/次女)、木下浩之(岸川和春/亡霊)、円城寺あや(松村玉代)

●「ハムレット」に出演する売れない役者羽沢。彼の演じる"フォーティンブラス"は名前こそ劇中で何度も登場するが、実際の出演は舞台開始後2時間15分を過ぎた後、ほんの2回。しかもハムレット役の黒沢は自分の人気をいいことに我侭放題のイヤな奴。ところがある日、終演後の劇場に"フォーティンブラスの父"を名乗る亡霊が現れ、羽沢にハムレット打倒を言い渡す。が、その劇場に長年出演している松村は亡霊を見て驚く。実はその亡霊はかつて松村と共に売れない時代をすごした友であり、この舞台で端役"オズリック"を演じる岸川の父だった...。
●ジャニーズ20th Centuryによる“グローブ座三部作”の第3番目。前作「トイヤー」とはうってかわった涙あり笑いあり(?)の所謂ストレートプレイ。 横内演劇で、出ている役者も"円"とか"つか"とか"北区"なので仕方ないけど、どうもこの手のシバイとは肌が合わない。特に"笑い"がベタすぎて、ジャニヲタにサービスするようなV6ネタとか長野君実家ネタとかあるんだけど...ツマンネエ。お客さん笑ってたけど。
物語も表層的には感動できたりするんだけど(実際ちょい涙した)、まだまだ薄っぺら感が否めない。下っ端役者の努力・バラエティタレントの悲哀を描いているものの、肝心の亡霊(岸川父)と岸川の関係、黒沢の改心にいたる経緯など、"?"部分も多く感情移入しにくい。岸川息子は松村に対してもっと憎しみがあるばずでは?父への長年の気持ちが整理できた経緯が全くワカラナイ。
ラスト〜役者紹介でV6曲(Believe your smile)がかかったり、笑いネタに長野君ほかV6メンバーネタが多いのもどうかと。客席見るとジャニヲタでない人も来ているようなのに、、、。内輪受けは良くない。