「ニンゲン御破産」@シアターコクーン

【作・演出】松尾スズキ 
【出演】中村勘九郎(加瀬実之介)、田畑智子(お吉)、阿部サダヲ(灰次)、宮藤官九郎(河竹黙阿弥ほか)、秋山菜津子(お福ほか)、片桐はいり(ムツ/隠し玉ほか)、小松和重(豊田夢之進/新撰組)、浅野和之(瀬谷修一朗)、吹越満(黒太郎)、松尾スズキ(鶴屋南北/松尾)  他

幕末の頃。狂言作者を目指す加瀬実之介は鶴屋南北河竹黙阿弥に促され自身の人生に関わる人物の物語を語りだす。奉行の密命で偽金作りの職人を斬った実之介は、その現場を目撃した侍を志す農村出身の黒太郎/灰次の兄弟に弟子入りを懇願されるが,狂言作者を志す実之介は断る。が、実之介を追って来た幕府の侍を灰次が斬ってしまい、幕府軍から追われるはめに。さらに兄弟の幼馴染みであるお吉があらわれ・・・。
舞台装置が、とにかく派手で大仕掛け!舞台下に作られた水槽?から役者が出たり入ったり・・・。一体何回濡れて何回乾かしてたのか想像も絶する。
お話は3幕に分かれてトータル3時間半!長い!トータルにみると野田地図?っぽさ満開?同じ板の上で2重3重にも物語が同時進行する複雑さ。物語のあらすじを書いていてもキリがないぐらいの複雑さ。
まだ感想を書けるほど、物語を消化できていないのが現状。印象に残ったのは2幕の最後と3幕の勘九郎さん長セリフ。1〜2幕で広がりに広がったお話がどう締まるのか、そればかり気になっていたけど、、、なるほど。途中出てくる鶴屋南北なのか松尾さんなのかわからなくなるあのキャラクターは狂言回しってことですかね。書きたくて書けなくて、に松尾さんが重なっているのですか?時折出てくるテレビネタ(しかも宮藤さん関連)に松尾さんの卑屈さ満開。でもそーゆーとこが好き。「キレイ」「業音」でみられなかった以前の感覚が蘇り、再び大人計画大好きだー。